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1998‐2000 株式大暴落―世紀末の危機はこう生き抜く

1998‐2000 株式大暴落―世紀末の危機はこう生き抜く
ラビ バトラ
1998‐2000 株式大暴落―世紀末の危機はこう生き抜く
定価: ¥ 1,680
販売価格: ¥ 1,680
人気ランキング: 356425位
おすすめ度:
発売日: 1998-02
発売元: たちばな出版
発送可能時期: 通常3?5週間以内に発送

センセーショナルな題名よりもっと重要な内容が!
 「1998‐2000 株式大暴落」、とてもセンセーショナルな題名である。しかし、本書には、株式の暴落よりもむしろ歴史的な知恵に裏付けられた経済の原則や、人間が耐えることができないほどの経済の変化をどう防いだらよいか、その処方箋が主要テーマとして書かれており、題名とは裏腹に、極めて常識的な、しかも理解しやすい内容となっている。
 株式については、作者の予想した1998?1999年からは若干遅れてはいるものの、2001年3月現在、米国株式もダウ・ナスダックともに下げ足を早めており、著者の予想も遠からず現実のものとなる可能性が高まっている。著者の予測力の確かさに敬意を表したい。
 それにもまして評価すべきは、著者が生産性と賃金上昇の乖離が需要と供給のギャップを生み、いずれ株式大暴落と景気の悪化につながっていくことを的確に指摘した点である。私は1980年頃から多くの日本企業の投資効率が極めて悪く、新事業から利益を出せない体質になっていった原因をこれまで考えつづけてきたが、ラビ・バトラ氏の指摘から、企業が労働者の消費者としての側面を軽視して労働者に利益を分配せず、消費者を育てずに実りのない事業に金をつぎ込んでしまった、そのことが投資効率の悪化につながったことに気づかされた。ちなみに、日本では生産性と賃金上昇の乖離が1975年に始まっているという。
 惜しむらくは題名である。株式暴落時期の予測を思わせる題名ではなく、経済原則の解説書としての題名をつけていれば、長く読み継がれるに書籍になったに違いない。



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